妊娠中の方の施術をしています。
ここがやりたくて、ここが最優先で必要だと思って開業したわけですが・・・
施術を受けてくださっている方の総数からみると、妊婦さんは半分以下です。
多い順だと・・・
産後の方
一般の方
妊娠中の方
子ども
こんなところです。
私が必要だと思う順番・・・
①妊娠前の人(赤ちゃん~一般女性、もちろん次の妊娠を望む産後の人も♪)
②それ以外の人
ざっくりし過ぎましたか?! ^^;
当院で一番お客さんが多いのは、赤ちゃん教室です。
子育て中に、泣く・寝ない・むきぐせ・発達が気になる・・・
などでご参加いただいていますが、
妊娠中から、体のケアをしている方は、産後の子育て全般的に
悩みが少ない傾向にあります(当院比)
体のケアは、何も施術を受けなきゃいけない訳でなく、体操や日常生活の過ごし方を含めたセルフケアでもいいのです。
まるまる育児には、「おひなまき」や「マイピーロ(首枕)」や「スリング」や「まるい寝床」
の使用を勧めています。
できれば・・・これらが、子どもに与えてくれるものを、
妊娠中から、子どもに与えて欲しいんです。
妊娠中の10か月の過ごし方は、生まれた子どもの1年間に大きな影響を与えます。
子どもの1年間は、3歳までの人生を、
3歳までの生活は、8歳までの人生を、
8歳までの生活は、一生の生活に影響を与えます。
こんな研究結果が、NHKで発表されていました。
「子どもの経済力は、子どもの人生のどのタイミングに投資をすると、あがるか?」
という研究です。
経済力とは、単純に稼ぐ力です。
いい学歴とか、IQではありません。
知力・判断力・行動力が必要なことだと私は捉えています。
皆さんは、どう考えますか?
1歳までの早期教育? 小学校まで?
答えは、
『妊娠期』です。
子どもが胎児期に、母体ができるだけいい状態でいることが
その子の将来の経済力に影響する!ということです。
ごもっともです。
私もそう思うため、助産院大地を開業しました。
本当は、サロンとか、整体院という名前にすれば、
法的な規制も少なく、営業はしやすいのですが、
助産院という名前にこだわったのは、妊娠期の支援こそ重要だ!
と考えたからです。
イカンイカン・・・短いブログに努めようと思ったのに
すでに相当長くて、先が長そう・・・(;´▽`A``
ま、しかたない・・
妊娠中のケアを、「骨盤ベルト」と思う方もいますが、
それだけで通用したのは10年までです。
子宮環境をよくお鍋に例えて話をします。
骨盤底筋が「なべ底」:底が抜けたら子宮は下がります。
肋骨含め呼吸筋が「鍋蓋」:呼吸の動きが固いと、子宮が上にあがれず、前にせり出すか小さめになります。
そして、子宮を包む腹筋が「鍋の寸胴」です。
寸胴の力が弱いと、子どもが横たわるように子宮に入っていたり、
逆子が改善しにくかったり、
歩くのがおっくうになるくらい、妊娠中の動きにくさが出たりします。
このうち。子どもの発達に大きく影響すると、
わ・た・し・が!考えているのは、
鍋蓋と寸胴 です。
もちろん、なべ底を軽視しているわけではありません。
背骨の土台となる部分なため、十分なケアは必要です。
しかし、現代の妊婦さんの体をケアしていると、
呼吸にかかわる器官のケアと、お腹周りのケアが欠かせないし、
そこをやらない限り、子宮内環境の改善が難しいのです。
私が妊婦さんの施術の中でやることは、
①呼吸の質を高めること
②子宮の中にいるときから、子どもを「おひなまき」や「スリング」に入った状態になってもらうこと
③骨盤を整えること(使える体になること)
この3つです。
妊婦さんにお願いしたいことは
①体を整え、それを維持すること(悪化を最小限にする)
②動くこと
③妊娠生活を楽しむこと
この3つです。
妊娠中の体づくりを大切にしてほしいんです。
子どもは勝手に育つなんて、
30年以上前の話です。
車に乗り、ネットで買い物をし、ベッドで寝て、洋式トイレを使う。
掃除で汗をかきますか? 洗濯ものを干すときは?
階段を3階以上 のぼったのはいつですか?
30分以上運動したのはいつ?
日常生活が楽になった以上、
体のケアは必須です。
妊娠中に、自分の体に手をかけることが、その後の子育ての労力を減らす!
過言ではありません。
いい体でいましょう^^
お産がゴールじゃないんです。
うちのお客さんたちに、切に願うことがあります。
死ぬまで、自分の足でトイレに行きませんか?
一生介護されない体を作りませんか?
不便な生活(映画トトロの中の、さつきとめいの生活)な中に、
皆さんの健康の & 子どもの健やかな発達の ヒントがあります。
『 悩ましい 短いブログが 作れない (T-T ) 』