子どもに 何をどうかかわっていますか?
「親」の役割ってなんでしょうか?
いろんな専門家がいろんな意見を持っていると思います。
私はこう考えます。
親は「子どもの挑戦の応援者であること」
子どもは毎日挑戦の中にいます。
いつか自分で寝返りしたい 自分でハイハイしたい 自分で座りたい
自分で食べたい 自分で立ちたい 自分で歩きたい 自分で走りたい
自分で話したい 自分で夢を叶えたい
たくさんの 挑戦心のかたまり それが子どもであり
この挑戦心が尊重された子が 大人になっても挑戦者であり続けると思います
では親の役割はなんでしょう?
子どもが「山頂まで登りたい!」という挑戦に向かうとき
親がやることはなんですか?
① 山頂まで車で連れて行く
② 山頂まで一緒に登る
③ 登山の仕方を教えてトレーニングをさせる
④ 登山グッズを買ってあげる
⑤ 絶対に成功すると信じて 応援する
みなさんはどれを選びましたか?
子どもがもっとも成長し、もっとも達成感を得るのは
どの関わりでしょうか?
①親が山頂まで連れて行ったら
子どもは何も苦難を味わわずに山頂の美しい景色を見て喜ぶでしょう。
でも、途中の花の美しさには気が付かず、
標高による空気の変化を感じることなく、
体力が削られる苦しさも味わわず、
苦難を乗り越えて登り切った達成感も知ることはないでしょう。
②親が一緒に登ったら
困ったときにはいつも親がそばでアドバイスをくれて、励まし、
足りないものは親がくれて、スムーズに山頂までいけるでしょう。
でも、困ったときに人に助けを求める勇気を経験せず、
水が足りないときに分けてくれる人の温かさを知らず、
苦しいときに声をかけてくれる、優しい人の心に触れることはないでしょう。
③親が登山の仕方を教えたら
最短で最も安全なルートで、最も体力消費が少ない歩き方で
山頂まで向かうことができるでしょう。
でも、でこぼこ道や滑り道の歩き方を学ばず、
転びそうになった時に何かに掴まる経験を味わわず、
苦しいときにどんな呼吸をすれば楽になるのか考えることはなく、
親が教えてくれた地図と今の道が合っているかだけを考えて
自分で状況を見て、判断し、進む道を考えることはないでしょう。
④登山グッズを親が買ってくれたら
子どもは、親が与えてくれた最高の靴と服と帽子で身を包み、
最軽量で高機能のリュックとステッキと靴を装備し、
暑さも寒さも雨も風も空腹も痛みもしのぐでしょう。
でも、寒いときには筋肉をふるわせて熱を作る体の機能には気が付かず
熱いときには汗をかいて体を冷やすことにも気が付かず
雨や日照りの時には大きな葉っぱが役に立ったり、木陰が休める場所になったり
することにも気が付かず
道端に落ちている棒がステッキになることにも気が付かないでしょう。
⑤応援するだけの親だったら
子どもは自分の体の力を存分に発揮するでしょう
自分の体に備わっている強さに気が付くでしょう
人に頼っていいこと、支えあえる喜びを知るでしょう、
ひとに迷惑をかけたら謝ること、助けてもらったらお礼を言うことを学ぶでしょう。
ひとの心のぬくもりを知り、いつか与える存在になるでしょう。
自分の周りには、誰もいなくても豊かな自然があり、エネルギーに満ちた世界があることを知るでしょう。
自分の体は、工夫すればどんなこともできる!ことを知るでしょう。
目的のためにどんな道を進めばいいのか、考える脳が育つでしょう。
必要なものを買うためには、どうやって稼いだらいいのか?を考え
仕事に就くでしょう。
さまざまな苦難の先には、素晴らしい世界が待っていることに気づくでしょう。
そしてまた挑戦する喜びを味わうでしょう。
社会に出たら困らないようにしておく!
これが親ではありません。
社会に出て困ったとき、乗り越える力と心の土台を育てる!
これが親の仕事と考えています。
子ども自身が経験できる環境づくり
子どもが挑戦したい!と思い続けられる心づくり
これが親の大切な仕事です。
「やってごらん」
「愛しているよ」
こんなシンプルなかかわりはいかがですか?
わたしは 挑戦しているひとの瞳が大好きです
『 輝くは 自分が自分を 愛したとき 』